国境の南

雑感

ゆっくり、元気になる


試験がやっと終わったので自由に読書ができるようになった。素晴らしい。空は青く澄み渡り、鳥が鳴き、木々は少しずつ色付き始めている。試験はマジで面倒。

試験明け一発目の本は佐藤友則さん島田潤一郎さんの『本屋で待つ』。広島にある「ウィー東城」という本屋を営む佐藤さんの話で、面白くてすぐ読み終わってしまった。接客業、小売業の本質って「お客さんの悩みやありたい姿への問題をいかに解決できるか」というところにあるし、それを佐藤さんの背中を見ながらスタッフ全員で考えて達成していく姿に泣いた。仕事にいく電車の中で読んで泣いて、私はこういう姿勢で仕事に臨めているだろうか?と自問した。小さいお店だからできることだろうということは簡単だが、大谷くんの「お客さんになりきる」というその姿勢、仕事に対しての熱意を感じて、私もそうありたい、と思った。

毎日学校に行けない、会社に行けなかった、「普通」の枠に収まることができなかったからダメなのかというと全然そうじゃない。こういう場所が少しでも増えてほしいし私も「普通」のものさしで自分や人を測ることにもう少し気をつけたいというか疑いたい。