国境の南

雑感

植本一子強化月間

最近は植本一子さんの本ばかり読んでいた。

『台風一過』『個人的な三ヶ月 にぎやかな季節』『愛は時間がかかる』

昔『かなわない』を読んでいた時はちょうど当時の彼氏と全くうまくいっておらず、相まってぐちゃぐちゃな気持ちで読んでいた記憶がある。植本さんの文章はとても読みやすく、かつ脳内からダイレクトに出力されている感じがあり会ったこともないのに親近感が湧いてくるというか、もはや植本さん家にいるみたいな気持ちになる。買ってからずっと寝かせていた『台風一過』を読み始めてから他の2冊も一気読み。『台風一過』はイトマイさんで買ったんだっけか。私も写真を撮るようになって、写真家としての植本さんの生活にも興味を持って読むようになっている。

 

 

 

ここまで書いて飽き始めたので、以下ざっくりとした感想。

・植本さんはマジで友達が多い、私の1000倍くらいいる。そしてみんな助けてくれる。すごい。

・石田さんとの関係性は石田さんが死んでしまった後も続いていくし変化していく。『台風一過』で石田さんが朝ごはんの用意は欠かさずしていたということを思い出す場面でそう思った。

尾形亀之助『美しい街』読みたい。石田さんが好きだったという詩人だそう。

・ミツが登場してから読むスピードがめちゃくちゃ上がった。恋をしている人たちの話になってきた。でもミツが突然家にいるようになって私はびっくりしてしまった、世間と同じように「早くない?」と思ってしまった、でも早いとかじゃないし決めるのは植本さんだ。

・ミツとのことで悩み猛烈に色々な人に会いに行く植本さん、友達が多い。しかし私にも身に覚えがありめちゃくちゃわかる。こういう時に破滅の方に向かいがちなので、話だけ聞いてもらえるというのは本当に大事なことである。

・裏表紙?のミツの写真がいい

・『愛は時間がかかる』の「あかるいあきらめ」。

これからも私たちが一緒に生きていくならば、諦めなければ進めない道もあるんだ、と気づいたのです。

わかってほしい、なんでわかってくれないんだろう、どうしてこうしてくれないんだろうという期待が裏切られるたびに傷ついて闇堕ちしててもしょうがない。別々に生きてきた他人なのだから。

私も思考の8割を恋している相手に注いでしまうタイプなので我ながらやばいいんじゃないかとカウンセリングに興味がありつつ、ハードルが高くて手を出せないでいる。最近はそういう状況に陥っていないのでよくなっているのかはわからない。

 

新刊もそろそろ届くはずなので楽しみにしている。