国境の南

雑感

2022-01-01から1年間の記事一覧

ジャージの二人

柴崎友香さんの解説が良かった。小説の読み方について。 なんでも意味を見出そうとし過ぎていて、ただそうしたかったからそうした、そこにあるからあった、ってそれだけのことだと思ってればいいってことがたくさんある。本当によく思う。 「自分以外のもの…

沖で待つ

ブログを書こうと思うと腰が重い。 練習と思って頑張ってやっていきます。 10月の読書3冊目は絲山秋子『沖で待つ』。先日行った時に買ったフヅクエ文庫のうちの一冊。短編が3つ。ぱらぱらと読み始めたら面白すぎる、出だしからアクセル全開の「勤労感謝の日…

オラクル・ナイト

昨年冬に、初めて青山ブックセンターへ行った際購入してしばらく寝かせていた。 柴田元幸さんの訳本は村上柴田翻訳堂シリーズで何冊か読んでいたはず。 オースターは初めてだ。どうでもいいがオースターのことをどうしてもオールスターと読んでしまう。(感…

狭き門

無印の古本は本当に選書がいい、ハズレがない。ありがたい。 「なぜ、婚約者になる必要があるんだろう。別段世間の人に知らせないでも、ぼくたち二人が二人であり、またいつまでも二人でいるということさえわかっていたら、それでたくさんじゃないか。……その…