虚無がすごすぎる。自分の虚無のすごさで春を感じるの嫌だな。あと花粉もすごいです。
自分の人生を忘れるためにひたすら本を読むことにしたが、多分色々ちゃんと考えた方が良いんだろうな、分かってんだよ
オースターのニューヨーク3部作の第1作目、ガラスの街。主人公にかかってきた間違い電話は私立探偵宛てだったがそれを引き受けてしまいなんだか大変なことになるという、一見探偵小説っぽいんだけどセオリー通りにはいかなくてめちゃくちゃモヤモヤする作品。何が本当なのか、どこからが間違っていたのか分からなくなってちょっと怖かった。これは語り手が真実を知らないので読者と一緒に悩むしかないというのがモヤモヤを生んでいるんだけど、まじで語り手誰なんだ。
柴田氏の評する「透明感溢れる音楽的な文章」というのがしっくりくる。小気味良くすいすい読める。会話文が面白くて好きだった。
"明るい五月の朝が、誘惑のように表にひそみ、宙をあてどなくさまよえと呼びかけている。"
↑ここが1番好き